専用機

トリミング装置の開発

トリミング加工とは

トリミング加工とは、プレス部品の端面をきれいに仕上げるために行う加工が必要のことです。旋盤によるトリミング加工も可能ですが、旋盤による加工は、切削に時間がかかったり、工具(バイト)が長時間持たなかったりと、大量生産向きではありません。

そこで、弊社ではプレスカム加工が可能な専用機の開発を提案させていただきました。

プレスカムによる加工

プレスカム加工の長所

①旋盤に比べサイクルタイムが短い
②刃物の持ちが良い
③端面切欠きの部品に対応できる。

プレスカム加工の短所

①大型のプレスが必要
②順送型に取り付けるとサイクルタイムが長くなる

上記の通り、大量生産向きの加工方法といえます。

プレスカム型概要構造

プレスカム型概要構造

カム型による製品の切断

ダイがパンチの横の押し棒によって押し込まれて、カムによってダイが横に移動して、パンチとダイによって製品が横に切断されます。

カム型による製品の切断

パンチとダイの動き

カムによってダイが横に移動して、パンチとダイによって製品が切断されます。

プレスカム型の力関係

プレスカム型による単発プレス加工

プレスカムの方式は大量生産向けですが、大きなプレス機が必要となります。

新開発のトリミング装置

新製品の特徴

新開発したトリミング装置では大量生産と安全性の両方を実現いたしました。

  1. 加工方法はパンチとダイによる剪断加工(プレスカム方式を踏襲)
  2. ダイの駆動はサーボモータ使用(高速)
  3. 動作が安定していて刃物の持ちが良い
  4. 省電力、静音(小型)
  5. 作業が安全に行える
  6. 複数台持ちが可能

新装置の概要

目的:プレス絞り製品の端面加工機(トリミング装置)
装置サイズ:幅700mm  高さ400mm  奥行き630mm 重さ120kg
製品サイズ:φ30mmX40mm以下
加工能力:1トン以下
サイクルタイム:2.5秒
価格:250万円

動作原理

可動パンチで製品をダイの中に押し込み、ダイをパンチと直角方向に移動して製品をトリミングします。上から製品を入れると、下から加工されて出てくる構造です。
作業音が静かになると共に、型に手を入れないので安全になりました。また、複数台持ちができて仕事が速く楽になったと好評いただいております。

動作原理