専用機

側面孔明・検査装置の開発

側面孔明加工とは

文字通り製品の側面に孔を開ける加工ですが、この加工を可能にするには工夫が必要となります。プレス機では上下運動しか出来ないのでカム機構で力を横方向に変更して加工するのですが、金型のサイズが大きくなってしまったり、小径孔だとパンチが折れてしまったり、といった不具合が生じてしまいます。

側面孔明加工とは

側面孔明加工とは

プレスカム加工における問題点

下記のような問題点があり、生産が追いつかなくなってしまいます。

  1. 金型サイズが大きくなる為、プレス機も大型になってしまう。
  2. 孔明パンチの交換時期の見極めが困難
  3. 検査を人の手で行わなければならない。

製品を検査する為には製品位置が重要ですが、プレス機の送り精度では困難です。孔径の検査は、すべての孔に治具を通して確認する必要があり、手作業だと大きな手間がかかってしまいます。

プレス機の送り精度の悪さ

新開発の側面孔明・検査装置

新装置の特徴

新装置では、孔明と検査を一緒に出来るようにしたのが最大のポイントです。

  1. 側面孔開け加工と検査を行う専用機 (プレスの絞り加工とは分離した)
  2. 加工力は2トンあれば十分なので、プレス機ではなく、エアシリンダで加工する
  3. メンテナンス性向上のため、型の下から加工する構造
  4. 高精度な送り装置作成

新型装置の構造

新装置を導入したことにより、検査の見落としが無くなり、不良が出たらその場で止まるので不良が出なくなりました。
製品を供給すると自動で孔明・検査を行い排出されるので、人の検査より遥かに早くなりました。